*『クリミナル・マインド KOREA』

 アメリカの海外ドラマでタイトルは知っていたが、先日まで「SUITS」ずっと観ていたので、ここは感情の起伏激しいコリアンを選んでみた。
しかし謎が多い(またはイライラする)物語である。
ソン・ヒョンジュ演じるカン班長はたまにしか喋らない。人質の命が危なくても急がない(ちなみに妻子の命が危ない!って時にも所轄の警察署を動員するのでは無く、自ら車をゆっくり運転して、殺人を成功させてしまうのだ。トロいぞ、オヤジ!)。
 アクションシーンを一手に担っているのが小泉元首相の長男孝太郎似のイ・ジュンギ。犯人追跡シーンが多いが、なぜか距離があまり縮まない(足が遅いのだ!)。そもそもプロファイル中心の頭脳集団なためかアクション俳優が少ないのだが、せめて犯人追跡の際には所轄の警官2~3人使って追ってよ。ここで犯人取り逃がしたら人質の命危ないよ!? しかし彼らもまたゆっくりなのである(ちなみにパトカーも含めて時速30kmくらいでサイレン鳴らしてた時はぶっ飛んだ)。せめて車降りたらダッシュしようよ。とイライラが募る。
女性陣は3人。ムン・チェウォンはアクションシーンもこなす。子ども達が必死の思いで逃げ出す回では、犯人が脱出を探知し連れ戻そうとするのだが、ほんのすぐそばにいてあと少しで救出・・・その時ももちろん、拳銃片手にゆっくりゆっくり歩いてチャンスを逃す。人質の子ども達は『FLU 運命の36時間』のガキンチョと同じでエンエン泣くばかり(そのくせ犯人に捕まった際には大声出せば何人か助かるのに黙っている・・・韓国映画に天才子役はいないのか?)。
 他二人の女性のうちパソコンを駆使して犯人に迫るハッカー、ユソンなんだが、この人の捜査能力は高く、プロファイルが不要な気もする。そもそも人質の命がやばいときに、カン班長が「プロファイルするぞ」と班員を一同に集めているのを見ると、(おいおい~サウスコリア大丈夫かよ~)とコナンの口癖が出ちゃうぞ。
 なんか完璧なTVドラマって少ないよなぁ。