*『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』

 NYを愛して止まないウディ・アレンの、NY愛が詰まった映画。映画愛にも溢れ、ウディ・アレン好きにはたまらない1本だと思う。思えば『ミッドナイト・イン・パリ』でもそうだったが、作品を観ているとその都市好きが香ってくるのがウディ・アレンの特徴だ。
 物語はNYで育った大学生が、恋人と共に週末NYに行く。映画監督のレポートが目的だが、美人の恋人は監督・脚本家・男優にモテモテ。NYを案内するはずの大学生は途方に暮れる。パーティ好きの母親には絶対会いたくないのにMOMAで、叔母にあったためにパーティに行く羽目に。連れていくはずの彼女が、男優の家に行きベッドイン直前のために、仕方なくバーで出合った娼婦を連れていくが・・・

 雨の日のNYが良い感じで描かれている。セントラルパークを望めるホテルの部屋にも泊まってみたいし、馬車にも乗ってみたい。映画って、そういうこと思わせるじゃない!? 喜劇も哀愁も人生の教訓もつまっていて、楽しかったなぁ。映画館で映画って観るべきだな、って映画館で観られる幸せを噛みしめながら観た。(昨日は1stデイだったが、夕方から上映のこの映画は、館内に数人だけ) 自分もウディ・アレンを楽しめる年齢になったのかぁと、つくづく思った。彼の映画はアメリカでは上映禁止になったらしいが、彼の作品を待ちわびている人は、多いと思うな。

 

Rainy Day in New York

Rainy Day in New York

  • 発売日: 2017/06/12
  • メディア: MP3 ダウンロード