*『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

   若草物語。よくぞ昔の人は「little women」を若草物語と訳したものだ。そのセンスがいいね。小さい頃読んだな。友達と外でいっぱい遊ばない子だったんだろう、読書いっぱいできてたこと考えると。まぁ外でも遊んだけれどね。
 「人が殺されない映画や小説」を最近見るように心がけているけれど、この年齢で若草物語見るのは勇気がいる。ただチラシや予告編見ていると、(観てもいいかな?)って思えてくる。ただし勇気が要った。
 内容は、あの当時のアメリカを考えると、随分と自立した女性の話だ。(ガキンチョの頃読んだ原作もそうだったかな。もう思い出せない) 4人姉妹のうち一人(ベス)が猩紅熱で死んじゃうのと、病気のお父さんのために自分の髪を売る話など、意外に覚えているものだ。決して豊かとは言えないマーチ家の隣に住む、ローリー家族が支え、ローリーは主人公のジョーにプロポーズするんだが、基本この映画に悪い人は一人も出てこない。これだけプロポーズしているんだから、受けてやれよ。なんて思う。
 おばさんに扮するのがメリル・ストリープ。珍しくノミネートもされていないんだよね(あっている?)。賞レースはメリル・ストリープが皆掻っ攫っていっちゃうから、ノミネートされそうになったら辞退して欲しいぞ。