*横山秀夫は骨太の物語を紡ぐ『ノースライト』


NHK2週連続放送のドラマ、『ノースライト』。番宣はもちろん、新聞でも高評価で紹介していた。思わず原作を読んでみたくなる内容だった。
 「あなたが住みたい家を作って下さい」と頼んだ依頼人が、なぜ完成後4ヶ月経っても住んでいないのか? この答えは後半にまかされたが、久々に次週が待ち遠しい作品に出合った。

 そして1週間後。設計事務所は市長への接待疑惑。百条委員会開催、絶体絶命。設計事務所所長はストレスから入院、そして病院から身投げ・・・。依頼人は見つかるのか? 依頼人を探すヤバイ人は一体何なのか。別れた女房との復縁は、あるのかないのか。色々な要素が絡み合いながら、話は前を向いて、将来に明るい兆しを示しながら終わる。こういうところも横山秀夫の良いところだ。楽しかったぞ。

 

(前編)「消えた家族」

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*『評決のとき』どうやら2回目らしい


 アメリカは本当に法廷ものが好きだ。原作はお馴染みジョン・グリシャム。主役にマシュー・マコノヒー熱望!らしい。他にもサンドラ・ブロックサミュエル・L・ジャクソン、ケヴィン・スペイシーら大物揃い。のちに24Hで大物になるキーファー・サザーランド、そのパパ・ドナルド・サザーランド親子まで出演・・・ってすごい! (多分1回目気づいていない)
 1996年、黒人差別が未だ色濃く残るアリゾナ州が舞台。10歳の少女が白人男性二人にレイプされションベンもかけられ、木に吊らされる。幸い枝が折れて一命取り留めるが、その後二人は橋の上から少女を突き落とす。父親(サミュエル・L・ジャクソン)は銃を持ち二人を射殺、父親は死刑になるか。情状酌量はあるのか。白人陪審員がほとんど、アメリカに正義はあるのか? 見応えがある法廷ドラマである。

 

評決のとき [DVD]

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*『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 』


 トム・クルーズが出るから観る! 殆ど網羅してきたつもりが、この作品は見逃していた。平日の夜BSでやってて録画見した。(ヒットしなかったのかなぁ・・・)
 見始めて「ハムナプトラ」シリーズを思い出す。ブレンダン・フレイザーレイチェル・ワイズカップル設定も楽しかった。それに比べて本作はどうなのかなぁ? 映画にのめり込めない。既視感のせい? 二番煎じのせい? いい加減なヒーロー役にトム・クルーズ、って似合わない。
 ラッセル・クロウがジキル&ハイド博士を演じるが、マミーにジキル&ハイドも出演・・・って、あまり良い考えに思わないのだけれど。トム・クルーズが出ていても今までスルーしていたのは正解だったかなぁ。

 

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*『週末の実家通い』

 週末は食事作って一緒に食べて、夕食もざっと準備。掃除機かけて風呂磨いて、たまーに土手の雑草片付けたり、伸びすぎた植木を刈ったり。そんな用事も無くなったので、実家通いも終わったかと言えばそうでもなく、使い道の無い服・バッグ・靴を整理し、冷蔵庫やドライストレッジをどんどん整理している。
 ハンガーだけで200本近くまとめて捨てていると思えば大変さが伝わるかな。両親しか住んでいないのに下駄箱2つ、さらに増設。増設部分には革靴と包装紙がいくつもあって、それを囓る鼠、その糞にたかるGらがいて、このカオス世界には恐怖しか無い。それでもキレイにしていく。今のところ誰も住む予定は無いが。
 いつものように耳の遠い母のために大声で「来たよー!」、帰る時には「じゃあ帰るね!」。今でも誰もいない実家に叫んでいる。今日はエンジン式の草刈り機で土手を登り降りしたので汗かいて疲れた1日だった。

*もう何が何だか『沈黙の処刑軍団』

  yahoo映画のレビューでこんなんがあった。「何だろうね、観てしまうんだな、知りながら」のタイトルで、その後こう続く。「カスと知りながら、確認せずにはいられない、沈黙シリーズセガールが死ぬのを見届けるまでは。果てしない戦いだよ、ようこんなシリーズできたな。」
今回は軍隊上がりのマフィアのボスだよ。そこにアイスマンと名乗る男がシマを奪いに来るんだ。決め台詞は「俺等-neighborhood-」だ。アイスマン演じるのはヴィング・レイムス。M・Iシリーズでお馴染み。ヒール役でも似合うぞ。
 セガールの右腕ハースト(ブレン・フォスター)は1回の暗殺失敗で両手の骨を砕かれてしまう・・・。が、ここで活躍ダニー・トレホ。サソリの毒を射つことで数時間後には再生・・・するわけないじゃん。
 いつものように相手を皆殺しにして、はいめでたしめでたし。もう何が何だか・・・。

 

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*ポン・ジュノ第1回監督作品『ほえる犬は噛まない』

「犬の鳴き声がキャンキャン一晩中うるせーんだよ!」と思ったことある人いるでしょう。それが締め切り間際の原稿書いているときとか、受験勉強ではかどらないときなど尚更。(いっそやっちゃおうか・・・!)なるよね? で、やっちゃった話。しかもその犬の死体を鍋で煮て食す・・・・って、あんたそんなムゴイことできまっか? この辺、さすが韓国だなって思ったよ。可愛いシーズー、絶対食べられない・・・
 ビルの屋上からぶん投げるシーンもある。いくらテロップで冒頭「動物の安全に配慮してる」ってでるけれど、本当に全部CG? 首輪に結んだロープで宙づりにしたりで、ちょっと許せない!って感じになります。
 物語は色々なところに伏線張ってあって、非凡さを感じさせるものがある(それでも☆4つはあげる気にはならないけれど)。娯楽映画の中に人生のペートスが詰まっている、そんな作品を撮らせたらピカイチなのかな。

 

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*『クリード チャンプを継ぐ男』

 昔々話題作、って触れ込みで番宣で見た『ロッキー』。あの音楽が流れてる中、ロッキーが市場街をランニングしていくんだよね。精を付けるために生卵も幾つも入れて飲んで。そりゃあ公開が待ち遠しかった。
 ボクシング映画って、何だろ。どれ観てもそこそこのクオリティになっちまう。最近ではミリオンダラー・ベイビーが泣けたね。ロッキーシリーズも2観て3観て・・・・そのうちどうでもよくなっちまった。ついでにスタローンも。No More Rocky!!
 続編が出たって知ってはいたが、もうどうでもよくて。それで『クリード』観たんだが、「クリード、って何!?」。映画が始まって少しして、ロッキーが倒したチャンプ、アポロの姓がクリードだと知った。もう5年も前の映画だから皆さんの方がご存知だと思うが、奥さんのエイドリアンは亡くなっているし、ロッキーもガンが発見されるし。泣ける仕掛けがあちこちに転がっている。スタローンはもういいけれど、この映画は良かったよ。落ちこんでいる時だけに勇気をもらったよ。

 

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