*『スピリットベアにふれた島』(ベン・マイケルセン著 すずき出版

 うん、良い本だった。怒りに荒れる・自分をコントロールできない15歳くらいの少年(一部、同様の傾向を示す女子にも)が読むには最適の本だろう。
それもそのはず、この本はアメリカの多くの学校で教材として使われているのだそうだ。そして今夏の「青少年読書感想文コンクール」中学校の部、課題図書なんだそうだ。それを知った瞬間、中学生になった気分になったよ(笑) でも大人が読んでも(特に反抗期の子どもを持ち悩む大人には)学ぶ物が多い本だ。
怒りとどう向き合うのか?...怒りは決して忘れることのできない記憶だ。本書のように、大自然の中で自然の偉大さを感じながら向き合うだけでも、人は謙虚に素直に変身できるのだろう。人は変われる生き物だ、と信じたい。
TVや携帯やネットで、中途半端につながっている現代の日本人には難しい環境だけれど。便利さで、現代人が得た物の反面、失った物も多い。それになかなか気付かないんだけれど。

スピリットベアにふれた島 (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)

スピリットベアにふれた島 (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)