*ドクトル・ジバゴ (1965年版 194分)

metoo7s2012-08-14

ドクトル・ジバゴ アニバーサリーエディション [DVD]

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ロシア小説と言ったらとにかく長い。ロシアの文豪ボリス・パステルナークの同名小説の本作も3時間を越え、間に休憩を挟む。長編大河作品。とにかくスケールがでかい。絶対に初めてしっかり観るなら映画館! 今回「第三回午前十時の映画祭」で観ることができて、ラッキーだった。
まずはこの映画を知っている世代、つまりは熟年世代ばかりで若い人はチラホラ。本当は若い人にこそ、こういう往年の大作を観て欲しいのだけれど。
約100席の小さな劇場(立川シネマシティ)、小さなスクリーンだったが、見始めるとその小ささも忘れ、映画館のスクリーンと音響の中で、心地よく3時間半浸れた。
まず監督は、「戦場にかける橋」「アラビアのロレンス」の巨匠デヴィッド・リーン。時代背景はロシア革命前後。詩人でもある医者ジバゴを主人公に、若き革命家を婚約者に持つ、近くに住む17歳の美しきラーラ。そしてジバゴの幼なじみで貴族の娘トーニャの2人の女性への愛を通して波瀾に満ちた生涯を描いてゆく。
ジバゴが医師への試験直前から、第一次世界大戦ロシア革命ソ連成立直後の動乱期、そして安定期までを描く壮大な一大叙事詩
登場人物は、ジバゴに、一時カトリーヌ・ドヌーブとも噂になったオマー・シャリフ。ラーラを演じるジュリー・クリスティ。コマロフスキーを演じたロッド・スタイガー。ジバゴの兄で、全編のカタリベとなるアレック・ギネス
ジュリー・クリスティ(右上写真)は往年のハリウッドを代表するような存在感、そして美貌。但し17歳設定では無理がある・・・? それは22歳くらいを演じたオマー・シャリフも同様かな? じゃあ他に誰が演じる? と訊かれて候補が見つからないのだが・・・・。ロッド・スタイガーの存在感はハンパなく、主役を喰う存在感。特に2002年版だと、もっと感じます。ジバゴの兄は存在感あるなぁと思ってみてたらアレック・ギネスか、何せオビワン・ケノービだからなぁ(^∀^)
この当時、名作には名映画音楽がつきもので、バラライカの演奏美しい“ラーラのテーマ”(M・ジャール)も良い。ロシア音楽はどこか、もの悲しさが漂うのだが、このラーラのテーマもどこかもの悲しさや寂しさが感じられるのだ。
ロケは本当のところカナダかアメリカか分かりませんが、ロシアらしい壮大な景色・自然に圧倒される。貨物列車で11日間の旅、ドアを開けると白いカーテンで外が見られない・・・これって列車全体を氷が張っているんですよ。それをスコップで割るシーンなんか日本では想像できない。
そして何より革命前後の混乱・人々の嫌らしさがよく描かれている。もしもこの人たちがあと30年早く生まれてきていたなら・・・? 人生を思うときに、「もし〇〇だったら」と思うことが(特に年齢を重なるほどに)多々あります。そう言う意味でもたくさんのことを考えさせられる名作だと思います。これで¥1000は安いですね。名画をシアターで観る機会がどんどん減っている。チャンスは逃しちゃダメですね。
ドクトル・ジバゴ〈上巻〉 (新潮文庫)

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ドクトル・ジバゴ〈下巻〉 (新潮文庫)

ドクトル・ジバゴ〈下巻〉 (新潮文庫)

こちらは2002年版、ラーラを演じるのはキーラナイトレイ
ドクトル・ジバゴ [DVD]

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試しに飲んだウィスキーコーク以来ウィスキーにはまり、ニッカALL MALTを買いに行ったら、お隣にBallantine's FINESTの方が安く売っているじゃん! これってどういうこと??? そういうわけでSCOTCHを楽しんでいる。ごめんなさい、ニッカの皆さん(^_^;) 北海道のピートも良いんでしょうけど、そりゃあやっぱ、スコットランドのピートに軍配あがるでしょ??? 水割りなんて大学以来だな。なんだろう、ウィスキーにはバカラのグラス(江戸切り子でもいいのかな???)が似合うな。
3杯目の水割りでもうフラフラ・・・その良い心地が良い。BGVがQueenの1981モントリオールライブ、って最高だろ???  GBつながりだし(爆)
もうこの頃のボーカル:フレディ・マーキュリーが上半身裸のゲイ的ファッション・アラブ人状態なんだけれど、できればもっと初期の頃の長髪で歌っているライブならもっと言うこと無いんだけれど、さ。(笑)