*『もう一人のチャーリー・ゴードン』(梶尾真治著)

梶尾真治

発行日を見ると2003年8月。約10年前かぁ・・・と読み始めるが、実際S-Fマガジンは1980年前後の作品、30年前のかぁ。「チャーリー・ゴードン」はご存じ、名作『アルジャーノンに花束を』の主人公。じゃあそれに関係のある話なんだろう、と本を棚から取ってみた。
6つの短編を載せているが、どの作品も読み終わって、心が温かくなる。なるほど(ノスタルジー編)と銘打っているだけのことはある。ちなみに1と6は連作の形になっている(当初は全然その気が無く書いているんだろうけど)。ちなみに6の方が3年半発表が早い。SFなんだけれど、ノスタルジックによくできている。こういう風に、筆を自在に操れるところがプロのすごさだな、と感心しました。初めての梶尾作品でした。(黄泉がえり、が映画化されて有名ですよね!)
アラミタマ奇譚

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