＊たまには映画館の話を

映画館のある町で、徒歩で行ける映画館がある。おかげで封切り直後にシアターで観る機会が抜群に増えた。
　若い頃、地方の名画館では封切り終了後約３ヶ月をもってして上映できたもの。２本立て、って言うおまけ付きで。但し毎月数本は封切りされてるわけなので、観たい映画が回ってくるとは限らなかった。ヒット作品なら間違いは無い。微妙なのが小ヒット作品だ。回ってこなくて結局観られなかった作品はゴマンとある。
　また全席自由だし、２本立てなので、途中で入って途中まで見終わって帰ることもできた。邪道だなあ、と今では思うが何しろ４時間強を過ごすのだ。あまり固いことを言っている場合でもない。用事で若干途中から観たものに「ターミネーター２」や「ラストエンペラー」なんかあったなぁー。
　さらに名画座があった。これははっきり言って「空いていて」「煙が漂っていて」「ションベン臭かった」。でも安くて通が観るような作品ばかりやっていた。飯田橋のギンレイホールで観た「ＴＯＭＭＹ」が一番の思い出。次が国分寺だったかで観た「ナオミ」。ぴあでそういう作品を探すのが面白かった。立川では「欲望という名の電車」や「ルーヴィヒ・神々の黄昏」なんかを５本立てでやっていて根性がいった(笑)
　もうああいう時代は戻ってこないのかな･･･今度「朝１０時の･･･」で「太陽がいっぱい」でも観て時代に浸ってこようかと思う。