*「キス」ならドリュー・バリモア!

25年目のキス』が良くて、その次観た『50回目のファーストキス』もすごく良かった。ドリュー・バリモアって言うと『チャーリーズ・エンジェル』のイメージが強いんだけれど、どちらも心温まるラブ(コメディ入りの)ストーリー。ずっと、こういうタイプの映画は観てこなかったんで、余計に好きになっちゃったよ。
 それでググってみれば、「他にも『2番目のキス』があるけれど、こちらもお薦めですよ!」ってあって、放送する日をずっと待っていた。長かったよ・・・
 レッドソックスと言えば、門外漢の私でも「バンビーノの呪い」くらいは知っている。全米1、コアなファンが多いという、レッドソックス。今回の主人公はそんな熱狂的ファン。シーズンチケットを遺産として受け継いでいる男。デートより野球観戦を愛する男、それじゃあ真剣な恋愛はできないね。
 そんな男が社会見学で訪れた会社でドリューに恋する。(またこの頃のドリューが可愛い!・・・口がひん曲がるところは昔から変わっていないんだね) 彼のためにレッドソックスを好きになるんだけれど、もちろんスムースに恋愛が進むわけがない。
 この映画は野球好きな男なら分かるけれど、普通の女性には全く分からない・・・つまりは男女は永遠の「平行線」。それを地で行く映画なのだ。さらにすごいのはこのシーズンのレッドソックスの成績とシンクロしながら進んでいくことだ。「バンビーノの呪い」の行方は知らないが・・・
 そう言えば松坂がいた時優勝したよなぁー。上原・田澤コンビで優勝もしたはず・・・。どうも記憶がはっきりしない。映画中、ヤンキースが7-0リードの状態で、マツイがHR打ち8-0になるシーンもあった。これってもう10年も前? うわぁ、時の流れは早いよぉー。
 さて、別れるシーンの一本の電話や、昇進決定通知の際に、シーズンチケット購入の話なんかは、ご都合主義でポンポン進むんだけれど(それまでの山あり谷ありの二人の恋物語は何だったの?)、そこはラブ・コメ。最後はハッピーエンドになるようなるよう進んでいく。果たして「バンビーノの呪い」は解けるのか?
 この話は絶対レッドソックス大ファンが製作陣に何人もいて、「GO!」サインが出たんだろう。何しろ、呪いが解けるまで84年もかかったんだから。 最後に。主人公学校の先生が、恋人とうまくいかないことを少年野球の試合中に生徒にぼやくシーンがある。その時、少年が「先生はレッドソックスをすごく愛しているけど、レッドソックスは先生のことを愛してくれないでしょ?」って言うんだけれど、このシーンも良かったね。
 是非、「キス」シリーズ3本をご鑑賞下さい! 原題は「FEVER PITCH」。邦題がこうなったのは、前2作の評判が良かったからなんでしょうね、きっと。でももう少し気の利いた「キス」タイトルにならなかったのかな(笑)