*『スポットライト 世紀のスクープ』

 まさかの「神父による児童への性的虐待事件」は、日本でも報道されたが、(ウソだろ・・・)とセンセーショナルをよんだ。その話の映画化。骨太な社会派ドラマをトム・マッカーシー監督に仕上げた。2016年アカデミー賞作品賞受賞。雰囲気は『大統領の陰謀』を思い起こす。さりげにマイケル・キートンインパクトがあったのは『バットマン』)が年老いて出てくる。そしてそれがまた、いぶし銀の新聞記者っぽく見えて良い。
 スクープしたのは、ボストングローブ社。レッドソックスと、マサチューセッツ州の学園都市。貧困も関係ない、アメリカにありがちな中流都市なのかと思いきや、そこはアメリカ。貧困家庭が頼るカソリック神父から性的虐待を、(その妨害に負けず)スクープに成功した新聞社の執念と成功を描く。唯一女性記者として花を添えるのがレイチェル・マクアダムス。夜街中を取材しているシーンでは、(チンピラか、妨害派か知らんが)襲われないのか心配だわ。 

スポットライト 世紀のスクープ[Blu-ray]

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