*『騎士団長殺し』

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

 たとえばこんな風に、自由な時間がワンサカあって、セフレに全然困らず、そこそこにお金があって、いいワインや食事にも不自由しないのなら、
 私もパスタを茹でて、時にはコロッケなんか作ってフリ−ザ−に保存してみますよ。
そんな主人公がいつものように出てきて、竹を斧でスパッと割ったような答を出さない人が出てくる。今回はミステリ−が無いのかい?と思えば、やっぱり出てくる、今回は「騎士団長」。普通は諸君ら、こんなことはあらない(笑)
 でも何となくその60cm足らずの騎士団長(の姿をしたイデア)が見えない事も無い。(あ−いるいる!)って感じに読ませるのがハルキワ−ルド。
後半の「メタファ篇」はいささかダレた。それでも一緒に川を渉り、洞窟を歩いた。途中にも上巻で散りばめられた撒き餌に改めて気付かされた。これが日本を代表する作家の力量なんだと、一緒に持参した他の本と比較して思った。
 旅を終えて職場に戻り、同じハルキニストと物語を語り合うのは楽しいものだ。趣味が同じ人と語り合えるのはいつまでだろう? ずっと続けば良いのだけれど。