＊『北斗 -ある殺人者の回心』
ＷＯＷＯＷ作品をなぜか気が向いて観てみた。ＷＯＷＯＷはけっこうこういう気が滅入りそうなテ－マで重く暗くぶち込んでくる。虐待児童が大人になって殺人事件を引き起こす物語だ。
最終回までは、（なんでこんなドラマ観ているんだろ？）と思ったが、裁判所シ－ン（公判）では出演者様の迫真の演技に打たれました。被害者の妹役、山田杏奈の泣きながら亡き姉との思い出を語るシ－ンや、加害者への訴えなどは、こちらも思わず目頭が熱くなり、ドラマを見ていることを忘れるほどでした。母親に「あなたなんか生まれてこなければ良かったのに」と言われ、冬の寒い夜死に場所を求める小学生が、それでも死にきれず、自動販売機で温もりを感じる。思えば人生で誰にも温かく抱いてもらったことがなかった、そんな少年が大人になって、「人は必ず回心する」・・・「希望」を描いたドラマでしたね。
