*『空海―KU-KAI―美しき王妃の謎』

  観たかったんですよ。主演が染谷将太ってのは、どうなんだろう。坊主頭は似合っていたが。若手の大抜擢か。空海入唐が何年で、楊貴妃が死んだのが何年で・・・なんて考えると、まぁ夢枕獏の設定もそれほど間違ってはいないのかぁ。だが空海楊貴妃にまつわる謎解きをしたなんてことは、もちろんないだろうし、これは娯楽ファンタジーと割り切って観るのがよろしいのだろう。
 その視点で観れば、妖術師たちのスイカ話や、鶴になって飛んでいく兄弟達の話も、「はいはい、そうきたのね」と楽しめるだろう。長恨歌を書いた白居易の逸話も、トリビアとして楽しめば良いじゃ無いか。(楊貴妃死後50年経った806年頃の作品)
 CGも多く、『グリ-ンディスティニ-』を思い出すな。この作品、映画館で観たかったな。