ヒトラー、ヒムラーに次ぐ第三の男と呼ばれたハイドリヒの(悪の誕生)からその死まで、さらに彼を葬ったチェコスロバキアの抵抗運動家らをドキュメンタリー風に描いている。
まず(おぉー見たことあるよ!)と思ったのが、ハイドリヒの奥さん役ロザムンド・パイク。「007/ダイ・アナザー・デイ」のボンドガールに出ていたっけ、と考えていると「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」、あー出ていた出ていた。しかし結構濡れ場に出てくるぞ。
物語はハイドリヒがヒトラーの意向を汲んで(ヒトラーは一切出てこない)、親衛隊を作り、ユダヤ人大量虐殺のマニュアルを作りヒムラーが引き継ぐ・・・そんな内容だ。第二次世界大戦欧州史、特にユダヤ人大量虐殺に興味を持つ人には良いかも知れない。
あんなに真面目なドイツ人が善悪を考えずにユダヤ人大量虐殺に邁進する。それはなぜか? 真面目な民族ほど狂気に走ったとき、歯止めが利かない。改めてそのことを感じさせる。戦争こそが人間の狂気の様を映し出しているのかも知れない。
ところで以前も述べたが、ドイツ人はドイツ語を、ロシア人はロシア語を話して欲しい。自国のことを「ジャーマニー」なんて呼ぶな。それだけでシラケる。