*読書中、今は『ヘミングウェイ』

 この際だから名著と呼ばれるものも読んで、教養を少し付けなきゃな。
思い返してみると、職場で読書好きの年上女性とよく話しをしている。割と気が合って、「この本は良いわよ(この本を読みなさい)」「このDVD貸してあげるね(観たら感想を言い合いましょう)」などと、面白いものを紹介されていたわけだ。それが異動先でも続いている。
 今の職場では、あまり読書についてはリコメンドされず、映画について、こちらが意見を出せば「あぁ、まさかあの男がジュード・ロウだったとわね。驚いちゃった」(『アンナ・カレーニナ』の話です)などと答えてくれる。「『A.I.』の時はメッチャ、イケメンでしたっけねー」と、こちらは当然相手方が観ていることを前提に返答する。
 「『武器よさらば』はどうですかね?」と訊くと、「あれは(読むの)辛かった~。まだ『老人と海』の方が読めた」「え、でもフィッツジェラルドと時代を分け合うような作家じゃないですか? 評判良いですよー?」「でも『武器よさらば』は私には合わなかった」
 でも、もう手元にあったのは『武器よさらば』で『老人と海』では残念ながら無かった。・・・で読み進んでいる。時代は第一次世界大戦中のイタリア、主人公はアメリカからの志願兵、位は中尉。オーストリア軍と一進一退なのは1915年頃だからだ。しょっちゅう休暇を取って、酒をかっくらって、軍の食事の後にはコーヒーと小さなドルチェまで出ている。(戦闘中負傷したときには恋人の看護士とベッドで・・・おいおい) 時代のせいなのか、はたまたそこが日本と違うところなのか。日本兵なら握り飯腹一杯食べさせていたら大喜びだぞ、真面目に戦争しなさい(そんなことを言ってはイケナイな)。
 少し前の時代の小説って、ある程度の資産のある階級の話であって、綺麗な男女が、綺麗に恋に落ちて、さあそこからっ! の話だ。最近観てきた悲惨な韓国映画と真逆で。
 前述の女史が言ってたほど読みにくくは無く、映画『1917』で描くほど悲惨では無い、ヨーロッパ戦線を思い描きながら、1/2を読み進んでいるところ。

 

武器よさらば (新潮文庫)

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武器よさらば [DVD]

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  • 発売日: 2011/02/15
  • メディア: DVD