*『キングスマン:ファースト・エージェント』

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。


  年末何を観ようか(当初の候補はマトリックスだったが)迷った挙げ句、夕刊の新聞でべた褒めだったキングスマンにした。このシリーズは全然期待しないで観て面白かったので期待はあるが、鬼門の第三作なので不安もヤマほどあった。
 最近のシリーズものは、一通りできると「1st」だとか「創世記(ジェネシス)」とかにする。本作はさか登ること1902年(日英同盟・・・2年後日露戦争)から、メインは1914年(第一次世界大戦)を描いている。登場人物が実在の人物ながら、微妙にフィクションばらまいている。ラスプーチン暗殺は、毒殺を試みるもそれでは死なず、刺し殺すも上手くいかず最後はその状態で溺死させるのだが、その辺を知っていると、ニヤリとさせられる。フェルディナンド皇太子暗殺事件もよくできていた。そばにキングスマンいるにもかかわらず、暗殺が成功。歴史は変えられないのか?
 全く無知な中学生だと内容よく分からないアクション映画に思えるか。はたまた、このフィクションが真実だと誤解しないか。先日NHKのプロファイーラーで「レーニン」を特集していたが、この作品にも出てきて、もう笑うしか無い。しかもレーニンの登場で世界が左に傾いてしまうなど、自分でそれを言っちゃあおしまいでしょうと、苦笑させられる。
 レビューでエンドテロップ後にオマケが付いていると言う情報をキャッチしていたので、終わってすぐ帰るお隣さんに、「いやぁもう少し観てからお帰んなさい」などと言える訳でもなく、お隣さん少し勿体ないぞ。オマケは意外な人物が出てきて、よく脚本ここまでまとめたな、と舌を巻いた。
 付:ビクトリア女王の3人の孫、英のジョージ5世、独のヴィルヘルム2世、露のニコライ2世の3人をトム・ホランダーが演じた。よくぞ演じたと新聞に載っていたので注意してみていたが(特徴あるヒゲのせいもあるけど)、見極めが付かなかった。あっぱれ!


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