＊瞳の奥の秘密 大人の映画

第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞しているのでＤＶＤレンタルを楽しみにしてた！･･･がいっつもレンタル中。結局WOWOWまで待って観た。
美人若妻（ホントに可愛い♪）レイプ殺人事件を追う刑事裁判所職員の話しを軸に、彼と新任女性上司への想いが絡まった大人の恋の物語である。「好き」「愛してる」「キス」「セックチュ」などダイレクトな表現がないが、瞳の動きだけでも分かる。
そう映画のあちこちに「瞳」だとか「写真立て」とか「Ａが壊れたタイプライター」などのエッセンスが散りばめられている。こういうディテールにこだわる映画は好きだ。そして1775−2000年の２５年間（皆歳月の流れを感じさせる容姿に変貌していく）を上手に消化できずに、結局この主人公が「事件を小説にしていく」過程で整理され消化（ケースによってはあくまでも推測なのだが）されていく物語である。
基本サスペンスではなくラブストーリーである。大統領の就任式で犯人を見かけるシーンを「ご都合主義で物語は進む」と批判的な人もいるようだが、アルゼンチンの国民性とかが分からない。あれはエビータ？　だとしたら国民皆が普通に見てたかも知れない。きっと彼の国の人は「そういえばあの時は･･･」なんて振り返って懐かしむ映画なのかも知れないな。

瞳の奥の秘密 [DVD]