今週のお題「バレンタインの思い出」

HARIO (ハリオ) コーヒーサイフォン モカ 3人用 MCA-3

＊喫茶店はどこに消えたの・・・？（VDに寄せて）
　模擬試験の帰りに友達と初めて入った喫茶店。少し大人の入り口を感じた１５の冬。学生時代、もちろん大学近くの茶店に行けば誰かしら知った顔に出会えた。そして自宅の最寄り駅近くの茶店でバイトもした。
　駅前のビジネスライクな茶店に辟易して働いた２軒目は、大量のコミックスに似合わずサイフォンで淹れる本格的な店で、珈琲を淹れられるようになるまで修行が暫く続いた。
　もうバイトした店は全て潰れて、業種さえも違った店になっているけど、あのときあの場所で集った人たちは、今どうしているだろう？
　若いときにひと癖あったのか眉毛のそばに縫い跡があったイケメンの雇われマネージャー。ランチ時に一心不乱にコミックスを読み続けた、顔の輪郭に似て先の長い革靴を履いていたビジネスマン。制服で立ち寄ってはタバコふかしていたＪＫ。そう言えばジャニーズに通っていたボーイッシュなＪＫもたまに来ていた。よくは知らないけれど昔は(今も？）、女の子も若干ながら所属していたのだろうか。その子が「こんなにもらった････」とバレンタインにもらったチョコを見せてくれながら、「あたしが女だと知ってくれているのか、知らないでくれているのか？」と複雑な表情で５つだけしか無いカウンターのスツールに座って話していたっけ。
　名古屋や大阪ではまだ喫茶店があるという。世の中にはあっても無くてもいいような物が幾つかあって、そういう物が存在している世の中の方が、実は楽しいと思う。スタバじゃ、ダメっていうか代われないんだよ。