*今夜放送・・・名もなき毒(宮部みゆき)

名もなき毒


 食指の動く本が無く、ブックオフで「名もなき毒宮部みゆき)」の解説を読みながら(たまには宮部読むかー)と先日購入。たまの電車通勤で読み始め気づく・・・これ以前読んだわー(笑)
 しかし展開が全く思い出せない。文章は宮部だからうまくて読ませるのだが、こうも見事に思い出せないのをみると、吉川英治賞受賞作ではあるが、超名作!とは言えないのだろう。 他に読む本も無く、観たい映画も無く、野球も早く終わった夜は続きを(しかし面白いのに進まないのは一度読んだせいか)読むことにする。
そして完読。事件が解決した後に続く余韻というか後日談・・・あぁこの優しさが宮部みゆき節だなぁと、遠い日を思い出すように蘇ってきた。一方で登場人物が他の作品で出てきたり、さりげに違う事件の刑事が出てくるのは、作者の手抜きなのか、「売らんかな」の精神なのか、はたまた読者サービスなのか・・・