*午前十時の映画祭『太陽がいっぱい』

太陽がいっぱい


フランスを代表する正統派美男子アラン・ドロン。以前BS放送をBD録再機で保存したけれど、この名作をTVで観るには忍びがたく、新・午前十時の映画祭まで待ってようやく今日府中まで行って鑑賞。そういえばずっ〜と昔に映画館で鑑賞し、それ以後一度も観てなかった。「名作」・・・と呼ばれ、かつ、アラン・ドロン出世作。映画館での鑑賞こそ、本作への正しい評価じゃないだろうか。
 よく「パピヨン」と音楽が混ざるこの映画音楽は、名匠ニーノ・ロータ作。監督も巨匠ルネ・クレマン。すごい人たちが作った映画だったんだね〜。アラン・ドロンは野心満々のイケメン。2つの殺人があるが、どちらも事件直後に、ガツガツと物を喰うシーンがあり、この何気ない演出が、野心ある若者の殺人をよく表していて秀逸。殺人の後は、一次的欲求が湧くのだろう(要は腹が減るのだろう)。
 以前観た時、いくつかのカットが忘れられずに覚えていた。観直してみれば、それ以外も思い出されるシーンばかり。編集が長いとか、恋人マルジュ演じるマリー・ラフォレの演技がどうなんだろう?とも思うが、映画館で至福の時を過ごしたいなら、お薦めの鉄板作品なのだ。この企画に感謝すると共に、「なぜに三多摩地域で府中と立川しかしない???」と愚痴りたい。

太陽がいっぱい 最新デジタル・リマスター版 [DVD]

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