＊微妙な感じの『ナンバー10』

ナンバー10 [DVD]

『ナンバー10』･･･なんだ、このタイトルは？　アニメで7番目のロボットだか人形が･･･って話が無かったか？　どうもテロと戦う話らしい。
前作「レベル１５」の続編だとは、見終わってから知った話（前作は見ていない）。英首相の官邸アパートが『ナンバー10』なんですね？　だからそこにまつわるテロの話。どうやら前作で首相の娘を救出しながら、上官の命令に従わずに部下を死なせたために、陸軍名誉除隊になるところから話が始まる。そこが首相官邸だったため、偶然にも前回と同じ悪役集団と遭遇し、またまた首相一同の危機を救う、そんな話。
　これはもしかして「リュック・ベッソン」か「ジェリー・ブラッカイマー」作品なの？　英国映画と言えば、派手さは無いが上品で質の良い作品が多い。しかしこれはハリウッド映画のような賑やかなドンパチがあり、それでいて安っぽい。英国がこういう映画を作っちゃいかん。主人公トム・ベネディクト・ナイトは魅力が無いが、そこがリアル感あり、と言えばその通りなんだが。
　この種の安い映画にありがちなんだが、首相官邸の護衛隊は全く役に立たず、次々と殺害されていく。そして犯人らにあっさり占拠･･･なのだが、主人公はたった一人で皆殺しにしていく。これだけ強いのだし、首相の命を救ったってことで、勲章ものだと思うが、陸軍もとの階級少佐に復帰だけ、ってそんなものなのか、英国陸軍！？　何とも不思議な映画だ。前作の「レベル１５」をググると、けっこうサバゲーのような魅力もあるらしい（らしい･･･）

レベル15 [DVD]