*『いつも2人で』(オードリー・ヘプバーン)


 オードリー・ヘプバーン好きなので観るようにしているが本作は知らないでここまで来た。まぁ10連休なので観ることにしたわけだが、アイラインの濃いこと。彼女はナチュラルメイクが美しいと思っているのは私だけ? 素朴さがまず一番だと思うのだが、まあ本作37歳か38歳頃の作品。新婚サンには無理がある。(劇中「Are you green Virgin?  Yes」みたいなセリフがあって、何だかなぁ)
 映画は出会った頃のフランス貧乏旅行と、子どもも産まれ若干倦怠期を迎えた今とを、シンクロさせながらあっちこっちを旅する所謂ロ-ドム-ビ-である。
 特に貧乏旅行の時はヒッチハイクで旅しているのだが、その2人のそばを通過するベンツに、現代の2人が乗っているなど、一見お洒落な作りになっている。オ-プニングも「フランス映画か?」と思うようなおしゃれな感じだ(ちょっと「Catch me if you can」に似ているかな?)。
 基本オードリー・ヘプバーンと亭主役のアルバートフィーニーの関係(恋人同士のイチャイチャやおふざけ、嫉妬、口げんか、罵り合い、浮気)などが延々と続くのだ。そしてこれでもどうだ! ってくらいに仲直りのキスをしまくる。色んな解釈はあるのだろうが、そんなもの2時間も見せられるのは、何だかなぁ。もう二度と観ないだろうなぁ、と思ってエンドクレジットみていれば、ジャクリ-ン・ビセットの名が。ざっと観直して見れば、合唱団で水疱瘡に罹らなかった一番美しいお姉さんがジャクリ-ン・ビセット。悲しいけれど、新旧交代の予感を感じさせる映画でもあったんだね。