*『オリジン』

 

 


  ダン・ブラウン著作の、ブランドン教授シリ-ズの最新刊である。(しかし、前評判はインフェルノダ・ヴィンチコ-ドに匹敵するはずもなく・・・・)
 さあ今回の名所巡りはスペイン、バルセロナ他である。犯人が秘匿する必殺兵器は、反物質や殺人ウイルスでもない。一切の宗教を無力化する発見、ということらしいが、発表直前に殺されてしまう。ブランドン教授らはプレゼンテーションソフトを公開できるのか? 公開して、既存の宗教団体は平気なのか?
  今回も命を狙われるブランドン教授。そしていつも美人の女性と逃げ回るのだが、今回は美術館の館長にして、スペイン皇太子の婚約者。(毎回毎回そんなことあるかいっ!) ちなみに私がブランドン教授なら第2作後には射撃訓練を受けているぞ。
 時代だなぁ、と思うのは今回は最強助っ人、ウィンストンが付いていること。と言ってもAI。殺人を依頼した人物は誰なのか? 裏情報をネットに流す組織は何なのか? をスペイン旅行案内を兼ねながら紹介する小説なのだ。だがなぜあの薄さで「上中下巻?」。当初「上下巻」しか置いてなかったので、2冊シリ-ズと思ったが、上巻読後に慌てたぞ。
 何だかんだ言っても、一気読みできる小説なのだ。