*『空母いぶき』

 原作(かわぐちかいじ)が好きでね、映画化を楽しみにしていたが、本田翼らが出るっ て事が分かって、変な方向にシフトしてしまったンじゃ無いかと危惧して映画館観賞はケン。
 TSUTAYAでレンタルして観た。冒頭のシーンで、(何だろう・・・この映画は?)ガッカリ感が漂う。でもきっと戦闘シーンでは持ち直してくれるんだろう、だって原作は結構イケてるから。豪華俳優陣では佐藤浩市が首相。あーよくあるある。なのに前半は決断力が無く、なんで首相しているか分からない。中井貴一の役に至ってはもう謎だ。監督は何を狙って起用しているのだ?金が余った?
 100分過ぎても戦闘状態で、今後どう決着するのか観ているこちらが心配になったが、ドラマはご都合主義で急に終わる。本田翼は危惧していたように、(別にこの映画に必要な人物じゃ無いよなぁ)(ちなみにそういうEpisodeがいくつも詰まった)監督の狙いが何も分からなかった1本だった。
 かわぐちかいじは、マンガの印税結構あるんだろうから、こんな中途半端な映画を作らせちゃいけないよ。ちなみに彼の描く戦争アニメは、「自衛隊専守防衛」が根底にドカッとあるので、まぁもどかしい。アニメでは自衛隊頑張ってるね感があるけれど、映像になると急にリアリティがなくなる。『ハンターキラー 潜航せよ』のように、ハラハラドキドキがず~と続く映画あるのに、これだけ緊迫感無い戦争映画も珍しいね。

 

空母いぶき [DVD]

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  • 発売日: 2019/12/05
  • メディア: DVD