*全然見る気がしなかった『フォードvsフェラーリ』

 その気が変わったのは、アカデミー賞で多くの部門でノミネートされていたから。そもそも大衆車を売るようなフォード? マット・デイモン主演ってことは、フォードのレーサーになって優勝する話だろう。そんな結末が分かる映画ならいらない、って思っていたんですが。
 そもそも主演はどちらかというと、クリスチャン・ベイル。近年はイケメンと言うより、性格俳優っぽくなっていないか? 奥さん役のカトリーナ・バルフって全く知らないんだけれど(ググると過去4作に出演・・・全部見ていた・・・)、映画に出てくる美人と違うのが良かった、うん。
 クリスチャン・ベイル演じるケン・マイルズに感情移入しやすいんだよね。だから色々な困難にぶつかるんだけれど、応援している自分がいる。そしてフォードのような大会社にありがちな、堕落というか腹黒いとか、そういうところもよく出ていた。当時副社長だったアイア・コッカはその後社長となって、よくニュースで名前を聞いた。
 レース映画ではマックィーン演じた『栄光のル・マン』とかあるが、もうその時代の作品とは全然違う迫力があるので、カーマニア・レースマニアにも納得の作品だと思う。感動の一本だった。

 

フォードvsフェラーリ (字幕版)

フォードvsフェラーリ (字幕版)

  • 発売日: 2020/03/06
  • メディア: Prime Video