*『ファイナル・プラン』

  リーアム・ニーソンがアクション映画にしばしば登場するわけを、今も見いだせない。本作は元海兵隊の爆破班ということで、いつものように現役FBIを上回る戦闘能力を見せつける。しかしアクションよりも、脚本が面白いと思う。今までなかったストーリーだ。
 全米銀行を襲った爆破強盗カーターが、アニーに出会い恋に落ちたことで、強盗の足を洗い、過去の罪を償うためにFBIに出頭するため電話。どうせまた「ガセ」と踏んでいた2人の捜査官は、実際に3億を超える金を見て横領を決意。全ての罪をカーターにかぶせ、証拠を握っている恋人アニーをも抹殺しようとする。もうこうなったら、お怒りプンプンの主人公の鉄槌が下る。そんなお話し。
 原題は「HONEST THIEF」正直ドロボウ、そんな感じ。邦題が良くない。リーアム・ニーソン映画見る人はストーリーよりアクション求めるだろうけれど、彼も年だ。こういう脚本も良いんじゃないか。ただしイマイチといえばイマイチではある。惚れたアニーがメチャ若いわけでも、可愛すぎる訳でもないのが、リアルでよろしい。