*『かがみの孤城』

 正直、『すずめの戸締まり』『名探偵コナン』などのアニメ群にあって、(どれもDVD待ちかなぁ)なんて思っていたのだが、前日5日カーラジオ(TBSだったか・・・?)で、本作をとても褒めていた(解説していた人が二回観たと言っていた)。それなら・・・! とばかりに鑑賞。アニメの質は新海誠作品からするととっても不満だったのだが、映画には大変満足。周囲でも泣いている方も多くいて泣ける作品だった。
 ツッコみどころはそりゃあある(と前日のラジオでも言っていた)。だがそこはどうでもよろしい。「いわれのないイジメ」「どうしようもない家庭」など、時が過ぎてしまえば「大したことが無いかも知れない事情」で悩んでいる子ども達はすっごく多いだろう。そういう子たちに是非観てもらって勇気をもらってほしい。もちろんその時期をとうに過ぎてしまった大人達にも観てもらって、自分たちの青春時代を振り返ってほしいもの。また小さな子どもを持った若いカップルも、いずれわが子がそういう目に遭うこともなきにしもあらずだ。そして「いわれのないイジメ」をしているクソヤローども、あんた達がやっていることはホント許されないことだよ、鍵の使い方次第では、あんた死んでたよ、と言ってあげたい。
 ラジオでは「冒頭の何気ないシーンがラストで謎解きされる」と言っていたので、気合い入れて観てみたが、実は良く分からなかった。普段はエンドロールもろくろく観ないmetooだが、感動で最後まで席を立てなかった。ここでも謎解きがあるので立ち上がらないように。
  幾つかの謎がラストに回収される、というのが最近のミステリーのお約束だが、オオカミさまの正体、孤城の正体、キタジマ先生の正体については、全く分からずラストで知った時には泣けて仕方ない、是非映画館で(あら探しをせずに)観てほしい。
  あ、原作者辻村深月のスゴさによるところはもちろんだろう。まだ原作未読だが今年度中には読むぞ! 以上追伸。

 


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