*『1%の努力』(ひろゆき著)

  タイトルは努力を嫌がる若者にウケそうだ。読んでみると予想していたほど堕落した作品では無い。1%の努力で済ませるためには? 冒頭では消費支出に付いて述べる。自分はもともと豊かな家庭で育ったわけでは無いから、それほど金のかかる生活は必要では無い、とまず述べる。買い物好きとか見栄っ張りとかだと、それなりの収入が必要だから頑張らないとね。収入が低いのに買い物好きとか、よくある話で。
 時代が良かったのかも知れない。PC~インターネットの黎明期から発展期の時流に上手く乗れたから、と言ってしまえば(じゃあ、多くの人が皆、ひろゆき氏のようになれたのか?)と言えばそうでもない。そこはしっかり抑えるところは抑えているし、目の付け所が、凡人とは違うよな、って感じることは多い。
 ティーン、それも中学生だと、これだけ散らばっているヒントを上手く回収できない気がする。結局この本からインスパイアされるだけの土壌を持っていないと、ワンチャン掴みにはいけないんじゃないか。
 なかなか面白い企画本だと思う。何よりタイトルが良い。興味を持ってくれたならご一読を!