*『ボルサリーノ』

  ジュリーが「ボキー、あんたの時代は良かった」と歌ったが、この時代のフランス2大スターも、いるだけでオーラ出まくり、映画館で観て本当に良かった。
 このボルサリーノもボルサリーノ2も、間違いなくTVで観ているんだがディテールが思い出せない。冒頭の刑務所で刑期を終えて出てくるところを覚えていない。しかしあの独特のサントラは覚えている。記憶って不思議なもんだ。
 「フランスでは2枚目のアラン・ドロンよりジャン=ポール・ベルモンドの方が人気がある」となぜか嬉しそうに父親がよく言っていたが、ボルサリーノハット被って、洒落たスーツ着こなすアラン・ドロンは間違いなくカッケー。彼を観るだけでも入場料を払う価値はある。(ジャン=ポール・ベルモンドももちろん存在感あるあるだよ)
 「午前10時の映画祭」と言うと、客が入る「ローマの休日」とかやたら上映するんだけれど、「ボルサリーノ2」や、この季節なら「シザー・ハンズ」、バレンタインの季節なら「バレンタインデー」のような、ちょっとほっこりするような映画も上映してほしいな。
 さてボルサリーノだけれど、二人のギャングスター成長の話。二人が仲良くなるシーンも有名だけれど、最近こう言うシーンは見なくなったね。コインを投げてカタを付けるシーンも有名だ。そう言えば「太陽がいっぱい」も映画館で観て良かったな。「映画を観るならフランス映画さ」こう言って分かる人は何人いるのかな。