*『ハリセンボンの逆襲』(椎名誠)


  もう古い本だ。そもそも椎名誠は『さらば国分寺書店のオババ』以来読んでいない。そんなに読んでためになるものでも無い。先日どこかの新聞で、椎名誠やアスリ-トらが小中学校に出かけて講演会の記事を見かけたので、(ああ、生きているんだなぁ。たまには読むか)という気になったって話だ。
 週間文春の連載記事を書籍化したものらしい。そういえばたまに読む文春にはためになるようなならないような、ちょい面白いコラムがあるものよ。それか。
 読めばあちこち旅行して酒飲んで草野球やって適度にコラム書いて・・・って、こういう人生を送りたかったよ!旅したいよ。好き勝ってやりたいよ(今は活字離れ雑誌離れしているから食っていけないか)
 まあ好き勝手に書いて、笑いを取りに行っているので、たまに編集部に苦情が来るらしい。誌上で謝っていたようだが、そんなものはしないでよろしい。毒を適度に吐くから面白いのであって、マツコDXにしてもナンシー関にしても、毒吐かなかったら魅力半減だ。
 まだ20世紀から20年も経っていないのに、ここに出てくる魚の値段が安い。何だか最近は肉の方が安売りしてたぞ、ってことが多い。ス-パ-の刺し盛りが高いぞ。やっぱ酒の肴は、魚だな。と読みながらついつい同感してしまうのだ。好きな事しながら酒飲んで読むには、椎名誠は良いのかも知れない。

 

ハリセンボンの逆襲 (文春文庫)

ハリセンボンの逆襲 (文春文庫)