今週のお題「読書の秋」 *『犯人のいない殺人の夜』(東野圭吾著)

 今をときめく流行作家、東野圭吾。彼にどっぷり漬かったのは『容疑者Xの献身』の頃だ。私はハマる。その前は多分宮部みゆきだ。昔は清水一行赤川次郎筒井康隆・西村京太郎にさえハマった。最近では伊坂幸太郎だ。
 しかし東野圭吾はあきた。それでも電車に乗る時、病院や薬局で待つ時、活字が必要だ。活字が無い時は、そこらにある機械の説明書だって読んでいる。そんなときには伊坂や東野は良いと思う。本著は短編集。犯人は誰だ?謎解きが通り一遍でないところも、さすがに売れている作家さんだ。掲載短編7本の最後に表題作「犯人のいない殺人の夜」があるが、中盤過ぎても犯人が誰なのかあきらかにされていない。謎解きは多少強引だが、その強引さは刑事がしていくので、(刑事って、こうやってホシを落としていくのか・・・)と感心したりする。気付けば20年近い前の作品なので電話がスマホ登場前なのである。昔使えていたトリックが使えなくなるのもあるんだろうな。

 さあ明日は電車通勤。読書の秋するぞ!!