*『崩れる脳を抱きしめて』知念実希人著

 カバーの宣伝文句が微妙だ。「広島本大賞」「沖縄書店大賞」「一気読み大賞」三冠!
西日本で強い作家になったのか、知念実希人!? 
 確かデビュー作『レゾンデートル』も読んだ。実を言うとこの本は旅のお供に買った本の1冊だ。しかしついつい「一気読み」していたんだ。旅が終わって借りてきたDVDも観てしまうと、何か無いかなと手にしたのだが、ハテ読んだような気が・・・(そりゃあ読んでいますから)。
 知念さんの作品は、最後の最後にどんでん返しが待っているんだけれど、実際にさすがにそれはないでしょ? みたいな力技をぶっ込んでくる。そのせいか読後に(あーそういうことだったんかー)っては思うが、なんか心に残らない。『レゾンデートル』もどんな作品だったか全く忘れてしまった。ラノベのような作風は・・・これはご時世で仕方ないのかな・・・