*『優しい死神の飼い方』知念実希人著

 

優しい死神の飼い方

優しい死神の飼い方

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 最近読書してない。本を探して幾つか読んだことのある知念実希人に辿り着く。今回ははっきり言って、タイトル&ジャケ買い。「死神」に大好きな伊坂幸太郎の「死神」を思い出す。夜中にCD屋で試聴しているアレだ。面白かった。果たして知念実希人の「死神」は、如何に!?
 
 あらすじとしては、主様に「大型犬」の形にされた「死神」が、この世に未練を残して地縛霊化しそうな霊が無事納得するようにして、無事除霊・あの世に旅立たせようとする、凡そ死神らしからぬ行動する短編を組み合わせて、さらに1冊が完結する最近流行のパターンである。
 
 読み始めて気付く、これってティーン向けの作品じゃないかー! ずっと昔なら赤川次郎のような、ティーンが胸躍らせてワクワクする、そんな作品だ。大型犬化した死神は、シュークリームが出れば、その意志とは関係なく尻尾はブンブン・ヨダレはダラ~というのも可愛い。物語もよくできている。しかし私はもうティーンではない。中学図書室にあったらいいな的作品である。