読書

*『猫ピッチャーが好き』(byそにしけんじ)

読売読者以外知らぬと思うが、日曜版よみほっとに連載中の猫のミーちゃんがプロ野球投手の漫画である。ナンセンスこの上ないがついつい繰り返し読みしちゃう。 10/25はミーちゃんが「じーっ」と見つめると周囲の人間がミーちゃんの思いを先読みして色々施し…

*『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午著)

タイトルがカッケー。そして2004年このミス第一位。本格ミステリ大賞受賞などがカバーにあって、あぁもう読まなきゃ、って感じ。幸いどこにも行けない盆休み。北関東方面は、午後には雷雲発生で、ツーリングも不可。どうやっても東京都民には、Can't Go to T…

*『猫を棄てる』

本が高い。このサイズ、このコンテンツ(質ではなく、量、の方)で¥1300と思うと、出版不況の原因が「価格が高いから売れないのか」「売れないから高いのか」悩んでしまう。ハルキストなら、転売しないだろう!って感じの装丁も、いかにも!って感じだ。 男…

*『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ~扉子と空白の時~』

密かにヒットしていた前シリーズ(TV映像化・映画化されました)。よく知っているなあってトリビアが出てきて読書好きにはたまらないシリーズになっていた。なぜか女子には珍しい4文字名の栞子さんが主人公。時を経て、バイトの大輔君と結婚して、読書好き…

*『夢見る部屋(日本文学100年の名作)』(新潮文庫)

もう読みたい本が一時的に枯渇しているので、これならどうだっ! と手に取ってみた。第一巻がこれ。(1914-1923) 先ず表題の『夢見る部屋』は宇野浩二作。芥川龍之介もあって『妙な話』。江戸川乱歩は『二銭銅貨』。乱歩らしいデキになっている。全部は読ん…

*『夏目房之介・漫画学』

古い本だ。なんとなく漱石の本名、夏目金之助に似ている。そりゃあ漱石の孫だもの、似ているよ。 漫画学だが、昭和30年代前半の、所謂漫画創世記の話は結構興味深く読めた。随分昔のギャグはつまらない。絵も下手だ。 石ノ森章太郎や松本零士、そして手塚治…

*『天城越え』

・・・と聞いたら誰もが石川さゆりの代表曲を思い出さない・・・? 松本清張が同名で短編を書いている(映画では 製作, 野村芳太郎・宮島秀司。 出演 渡瀬恒彦・ 田中裕子で映画化もされている。古い映画だが評判が良いみたいだ)。 この小説と石川さゆりの曲は関…

* 『坊っちゃん』

コロナショックで時間ができ『三四郎』を読んだが、実はその時恥ずかしながら『坊っちゃん』も購入してい置いた。小学生の頃、小学館の小学何年生かで断片を読んだが、それで読んだ気になっていたらしい。読後にそれが判明した。 今さら読み返すと、この主人…

*『パズルレディの名推理』(パーネル・ホール著)

パーネル・ホールは本著で初めて出合う。パズルとは「クロスワードパズル」のことで、英単語を日本語に合わせるのは大変な話でよく訳せたもんだ。 例えば「ライン」のヒントで、5文字。queue(英)、英国では列を作るときにキューと言うんだと(アメリ…

お題「#おうち時間」*おうち時間は読書だ!『三四郎』(漱石著)

お題「#おうち時間」*『三四郎』(漱石著) 漱石は明治文学の中では(割と)読みやすい方である。「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」などは、小学生向けの文庫で出ていて、読みやすい。芥川にも出合いやすい。こうして最初の漱石を経て、高校2年に「こころ…

*『ソウルケイジ』(誉田哲也著)

なんでこうも話題作を見ていないのか自分でも不思議だ。姫川玲子演じるのは竹内結子。番宣よく見た。これもテレ朝だろ? いったいいくつ刑事ものやれば気が済むんだテレ朝? だがまぁ移動時に読む小説として誉田哲也は面白い。『シンメトリー』などは短編の…

*読書中、今は『ヘミングウェイ』

この際だから名著と呼ばれるものも読んで、教養を少し付けなきゃな。思い返してみると、職場で読書好きの年上女性とよく話しをしている。割と気が合って、「この本は良いわよ(この本を読みなさい)」「このDVD貸してあげるね(観たら感想を言い合いまし…

*『悪いものが、来ませんように』(芦沢央著)

悪いものが、来ませんように (角川文庫) 作者:芦沢 央 発売日: 2016/08/25 メディア: 文庫 本の裏書きに「あなたは騙される」「読後にもう一度読み返したくなる」と書いてある小説があると、ついつい手に取ってしまう。本書は主人公紗英が不妊と夫の浮気に悩…

*『追憶』(青島武著)

映画の予告で興味を持った。気づけば数年経っている。結婚式会場への読書にした。丁度良い薄さだ。話もポンポン進む。このスピーディーさが現代の早さにあっていると思う。 予告編だけで映画は観ていない。岡田准一や小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃ら…

*『光待つ場所へ』(辻村深月)

辻村深月は読みやすい。『光待つ場所』は短編集なのだが、収録作は「しあわせのこみち」「チハラトーコの物語」「樹氷の街」の三作だ。 「しあわせのこみち」は辻村深月作品としては爽やかな作りだ。読んでいて(あぁ、そういう風に人は思うのか)(天才って…

*『光』三浦しをん

全国紙の夕刊だったか、王様のブランチだったかで若い女優が一押しに選んだのがこれ。三浦しをんと言えば『舟を編む』だとか『まほろ駅前』が有名で、あぁあのノリかぁと思って図書館にいけば、もう古い作品なのに貸し出し中。ええぃ面倒くさい。本屋で求め…

*『クロサギ』

「折角時間があるのだから良質な読書をしなさい」と、静岡の高校校長が言ったとか。ジェームスっていう名のショップで1時間以上の待ち時間。そこにたまたまあったマンガ本がドラマ化もした『クロサギ』。仕方なく読み始めた。(ちな、ドラマは見てないのでコ…

*『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』(村上春樹・安西水丸)

村上朝日堂はいかにして鍛えられたか (新潮文庫) 作者:春樹, 村上 発売日: 1999/07/28 メディア: 文庫 水丸師匠と春樹の関係が楽しい。何か安心する。水丸師匠の上手いんだか下手なんだか微妙な絵も良い。雑に描いているが、「これ春樹だな」、って一発で分…

*『夜よ 鼠たちのために』(連城三紀彦)

復刊希望! の文字が表紙にあるのを見逃してた。結構古い作品を間違って手にしてしまった。こうしてパソコンで打っていると(連城三紀彦)としっかり出てくるので、有名な人なんだなぁ、なんて思う。 短編ミステリーで、「二つの顔」なんてよくできている。…

*『父からの手紙』(小杉健治著)

おすすめコーナーにあったので、都電の旅のお供にした。と言っても都電では車窓を眺めていたのであまり進まなかったんだけれど。 2組の人生がどうかかわっていくのか? 毎年父親の手紙が届くって設定は面白そう。しかし結構序盤同じようなことが何度も何度…

*『上杉謙信』(吉川英治著)

皆様、遅ればせながら明けましておめでとうございます。 今年もまた、私にも皆様方にも良い年になりますように・・・ 新春1発目なので、お堅い読書から。 知っているようで読んでいないな、と本著を手にした。見れば昭和17年連載作品だ。 戦時中の作品。当時読…

*『デセプション・ポイント』(ダン・ブラウン著)

デセプション・ポイント 文庫 上・下巻 完結セット (角川文庫) 発売日: 2005 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 夏にオリジン買ったときに横にあった、本書も上下で買っといた。主人公は上院議員の娘なのでいつものシリーズでは無いのだけれど、大…

*『勉強勉強! 池上彰の講演会に行く』

日経新聞主催で池上彰の講演が立川であるので出かけてきた。「新聞を読む子は勉強ができる」という話がメインのハズが、昨今の日韓関係が気になるのか、土曜夜BSで放送していた内容とほぼ被っている話をしていた。おっとその話はもうきいているぜ。 言いたい…

*『星宿りの声』(朝井リョウ著)

朝井リョウって誰!? 『桐島部活やめるってよ』の著者なのか。映画で観たが面白かった。あぁ、こういう小説の書き方ってのもありなんだな。そう思わせてくれた作品だった。 舞台はどっから見ても鎌倉。江ノ電や横須賀線、R134号線を思いながら、ホンワ…

*『オリジン』

【Amazon.co.jp 限定】ダン・ブラウン『オリジン』文庫上中下巻セット 特製MAP付 作者: ダン・ブラウン,越前敏弥 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/03/26 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ダン・ブラウン著作の、ブランドン教授シリ-ズの…

*『伝説のエンドーくん』(まはら三桃著)

変わったタイトルだったので手にしてみた。学校のあちらこちらに「~~のエンド-君」という落書き。新任教諭として着任した中学でその内容と多さに驚く。エンド-君とは・・・? エンド-君は伝説の中学生で、成績優秀、運動抜群、人間性に優れ、屋上には合…

*『少女は鳥籠で眠らない』(織守きょうや)

少女は鳥籠で眠らない (講談社文庫) 作者: 織守きょうや 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2019/07/12 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る あちこち電車で出かけたので、読書が進んだ。丸善で面白そうな単行本選んだのが、これ。聞いたことの無…

*続『深夜特急』(沢木耕太郎)

読み続けている(但し私の行く図書館に3巻が無く、奥深い「インド・ネパ-ル」がどうだったか分からない)。間もなく「5トルコ・ギリシャ」が終わる。この辺はすごく行きたい所だ。と言ってもパルテノン神殿が見たいとか(そりゃあ行けば見るだろうが)、カ…

*『バッタを倒しにアフリカへ』

前野ウルド浩太郎著 大学院出たけれど、教授のイスってそれほど空いていないから困った困った。院卒がブラック化して久しい。それなら無理して高校や大学など行かずにドカタや左官やって、苦しくなったらナマポ受けたた方がよくね? そんな声も地元から聞こ…

*『深夜特急』(沢木耕太郎)

すっごい古い、けど有名だった本だ。今まで出会わなかったのが不思議なくらいだ。たまたま入った図書館にあったので、懐かしくて手にとった。26歳の青年が香港~インド~(陸路で)~ロンドンに旅行する実話だ。マカオでのギャンブルの話は、まぁ面白い。…